iSCSI プロトコル: Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタ ユーザーガイド
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iSCSI プロトコル: Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタ ユーザーガイド
iSCSI ブートの概要
iSCSI ブート向けにサポートされているオペレーティング システム
Windows iSCSI ブート セットアップ
Linux iSCSI ブート セットアップ
その他の iSCSI ブートの考慮事項
iSCSI ブートのトラブルシューティング
iSCSI リモート インストール
iSCSI Crash Dump ドライバをインストールする
iSCSI ブートの概要
Broadcom NetXtreme II Gigabit Ethernet アダプタは、ディスクレス システムでのオペレーティング システムのネットワーク ブートを可能にするために、iSCSI ブートをサポートします。iSCSI ブートにより、リモートの iSCSI ターゲット マシンから標準 IP ネットワークを介して Windows オペレーティング システムをブートできます。
iSCSI ブートは以下の 2 つの異なるパスでブートするように設定できます。非オフロード (Microsoft initiator とも呼ばれています) およびオフロード (Broadcom のオフロード iSCSI ドライバまたは HBA)。パスの設定は、iSCSI コンフィギュレーション ユーティリティの [General Parameters] 画面にある [Windows HBA Boot Mode] オプションで設定します。[General Parameters] 画面の全設定オプションの詳細については、表 1 を参照してください。
iSCSI ブート向けにサポートされているオペレーティング システム
Broadcom NetXtreme II Gigabit Ethernet アダプタは、次のオペレーティング システムで iSCSI ブートをサポートします。
Windows Server 2003 32 ビット SP1 および SP2
Windows Server 2003 64 ビット SP1 および SP2
Windows Server 2008 32 ビット
Windows Server 2008 64 ビット
Linux (UNH iSCSI イニシエータ付きの限定ディストリビューション版)
Windows iSCSI ブート セットアップ
Windows iSCSI ブート セットアップは、次の作業から構成されます。
iSCSI ターゲットを設定する
iSCSI ターゲットの設定は、ターゲットのベンダによって異なります。iSCSI ターゲットの設定については、ベンダが提供している文書類を参照してください。一般的な手順は次のとおりです。
iSCSI ターゲットを作成します。
仮想ディスクを作成します。
ステップ 1 で作成した iSCSI ターゲットに仮想ディスクをマッピングします。
iSCSI イニシエータを iSCSI ターゲットに関連付けます。
iSCSI ターゲット名、TCP ポート番号、iSCSI 論理ユニット番号 (LUN)、イニシエータのインターネット修飾名 (IQN)、および CHAP 認証の詳細を記録します。
iSCSI ターゲットを設定した後で、次の情報を入手します。
ターゲット IQN
ターゲット IP アドレス
ターゲット TCP ポート番号
ターゲット LUN
イニシエータ IQN
CHAP ID および秘密情報
iSCSI ブート パラメタを設定する
Broadcom iSCSI ブート ソフトウェアは、静的コンフィギュレーションまたは動的コンフィギュレーション用に設定します。[General Parameters] 画面で使用できる設定オプションについては、表 1 を参照してください。
表 1:設定オプション
オプション
詳細
[TCP/IP parameters via DHCP]
iSCSI ブート ホスト ソフトウェアが DHCP を使用して IP アドレス情報を取得する (Enabled/有効) か、または静的 IP コンフィギュレーションを使用する (Disabled/無効) かを制御します。
[iSCSI parameters via DHCP]
iSCSI ブート ホスト ソフトウェアが iSCSI ターゲット パラメタを取得するために DHCP を使用してする (Enabled/有効) か、または静的コンフィギュレーションを通じて取得する (Disabled/無効) かを制御します。静的情報は、[iSCSI Initiator Parameters Configuration] 画面で入力します。
[CHAP Authentication]
iSCSI ブート ホスト ソフトウェアが iSCSI ターゲットへの接続時に CHAP 認証を使用するかどうかを制御します。[CHAP Authentication] が有効な場合は、[iSCSI Initiator Parameters Configuration] 画面で [CHAP ID] と [CHAP Secret] に入力します。
[Boot to iSCSI target]
iSCSI ブート ホスト ソフトウェアが接続に成功した後で iSCSI ターゲットからのブートを試行するかどうかを制御します。このオプションが有効な場合、iSCSI ブート ホスト ソフトウェアは、iSCSI ターゲットからのブートを即時に試行します。このオプションが無効な場合、iSCSI ブート ホスト ソフトウェアは iSCSI ターゲットからのブートを試行せず、次のブート デバイスを使用できるように制御がシステム BIOS に返されます。このオプションは、一般に CD からブートして iSCSI ターゲットをインストールするときに無効に設定し、インストールの完了後に有効に設定します。
[DHCP Vendor ID]
DHCP 中に使用されるベンダ クラス ID フィールドを iSCSI ブート ホスト ソフトウェアがどのように解釈するかを制御します。DHCP Offer パケット内のベンダ クラス ID フィールドがこのフィールドの値と一致する場合、iSCSI ブート ホスト ソフトウェアは、DHCP オプション 43 のフィールドを参照して、必要な iSCSI ブート拡張機能を確認します。DHCP が無効な場合、この値を設定する必要はありません。
[Link Up Delay Time]
イーサネット リンクが確立された後、ネットワーク上にデータを送信する前に、iSCSI ブート ホスト ソフトウェアが待機する時間を秒単位で制御します。有効な値は 0 ~ 255 です。たとえば、スパニング ツリーなどのネットワーク プロトコルがクライアント システムへのスイッチ インターフェイスで有効になっている場合に、ユーザーはこのオプションの値を設定する必要があります。
[Use TCP Timestamp]
TCP タイムスタンプ オプションが有効か無効かを制御します。
[Target as First HDD]
iSCSI ターゲット ドライブがシステムの最初のハード ドライブとして表示されることを指定できます。
[LUN Busy Retry Count]
iSCSI ターゲット LUN がビジーな場合に、iSCSI ブート イニシエータが接続を再試行する回数を制御します。
[Windows HBA Boot Mode]
ホストの OS がソフトウェア イニシエータ モード用に設定されている場合は無効に設定し、HBA モードの場合は有効に設定します。このオプションは、NetXtreme II アダプタで使用できます。
MBA ブート プロトコル設定
ブート プロトコルを設定するには:
システムを再起動します。
[MBA Configuration Menu] で、上向きの矢印キー または下向きの矢印キー を使用して [Boot Protocol] オプションに移動します。左向きの矢印キー または右向きの矢印キー を使用して、[Boot Protocol] オプションを iSCSI に変更します。
メモ: iSCSI ブート対応 LOM の場合、ブート プロトコルは BIOS によって設定されます。詳細については、システムの文書類を参照してください。
CTRL + K キーを押して iSCSI コンフィギュレーション ユーティリティにアクセスします。
メモ: iSCSI ブート ファームウェアが NetXtreme II ネットワーク アダプタにプログラムされていない場合は、CTRL + K キーを押しても何も起こりません。
静的 iSCSI ブート コンフィギュレーション
静的コンフィギュレーションでは、iSCSI ターゲットを設定する で取得したシステムの IP アドレス、システムのイニシエータ IQN、およびターゲット パラメタのデータを入力する必要があります。設定オプションについては、表 1 を参照してください。
静的コンフィギュレーションを使用して iSCSI ブート パラメタを設定するには:
[MBA Configuration Menu] で、CTRL + K キーを押します。
[Main] メニューで、[General Parameters] を選択します。
[General Parameters] 画面で、次のパラメタを設定します。
TCP/IP parameters via DHCP : Disabled
iSCSI parameters via DHCP : Disabled
CHAP Authentication : Disabled
Boot to iSCSI target : Disabled
DHCP Vendor ID : BRCM ISAN
Link Up Delay Time : 0
Use TCP Timestamp : Enabled(Dell/EMC AX100i などの一部のターゲットでは、[Use TCP Timestamp] を有効にする必要があります)
Target as First HDD : Disabled
LUN Busy Retry Count : 0
Windows HBA Boot Mode : Disabled
ESC キーを押して [Main] メニューに戻ります。
[Main] メニューで、[Initiator Parameters] を選択します。
[Initiator Parameters] 画面で、次の項目の値を入力します。
IP アドレス
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ
プライマリ DNS
セカンダリ DNS
iSCSI 名 (クライアント システムで使用される iSCSI イニシエータ名に対応します)
メモ: IP アドレスを確認します。無効な IP アドレスおよび重複した IP アドレスは無視され、エラーにはなりません。
ESC キーを押して [Main] メニューに戻ります。
[Main] メニューで、[1st Target Parameters] を選択します。
メモ: 最初のセットアップでは、2 つ目のターゲットの設定はサポートされていません。
[1st Target Parameters] 画面で、[Connect] を有効にして iSCSI ターゲットに接続します。iSCSI ターゲットの設定時に使用される値を使用して、次の項目の値を入力します。
IP アドレス
TCP ポート
ブート LUN
iSCSI 名
ESC キーを押して [Main] メニューに戻ります。
2 つ目の iSCSI ブート アダプタは、プライマリ アダプタがブートに失敗した場合の冗長化のために設定できます。セカンダリ デバイスのパラメタを設定するには、[Main] メニューで [Secondary Device Parameters] を選択します (セカンダリ アダプタのパラメタの設定 を参照してください)。それ以外の場合はステップ 12 に進んでください。
ESC キーを押して、[Exit and Save Configuration] を選択します。
F4 キーを押して MBA 設定を保存します。
動的 iSCSI ブート コンフィギュレーション
動的コンフィギュレーションでは、システムの IP アドレスとターゲット/イニシエータ情報が DHCP によって提供されることを指定することのみが必要です (iSCSI ブートをサポートするための DHCP サーバーを設定する を参照してください)。イニシエータ iSCSI 名を除き、[Initiator Parameters]、[1st Target Parameters]、または [2nd Target Parameters] の各画面の設定は無視されるため、クリアする必要はありません。設定オプションについては、表 1 を参照してください。
DHCP オプション 17 が使用されている場合、ターゲット情報は DHCP サーバーによって提供され、イニシエータ iSCSI 名は [Initiator Parameters] 画面でプログラムされた値から取得されます。値が選択されていない場合、コントローラはデフォルトで次の名前を使用します。
iqn.1995-05.com.broadcom.<11.22.33.44.55.66>.iscsiboot
文字列 11.22.33.44.55.66 は、コントローラの MAC アドレスに対応します。
DHCP オプション 43 が使用されている場合、[Initiator Parameters]、[1st Target Parameters]、または [2nd Target Parameters] の各画面の設定は無視されるため、クリアする必要はありません。
動的コンフィギュレーションを使用して iSCSI ブート パラメタを設定するには:
[MBA Configuration Menu] で、CTRL + K キーを押します。
[Main] メニューで、[General Parameters] を選択します。
[General Parameters] 画面で、次のパラメタを設定します。
TCP/IP parameters via DHCP : Enabled
iSCSI parameters via DHCP : Enabled
CHAP Authentication : Disabled
Boot to iSCSI target : Disabled
DHCP Vendor ID : BRCM ISAN
Link Up Delay Time : 0
Use TCP Timestamp : Enabled (Dell/EMC AX100i などの一部のターゲットでは、[Use TCP Timestamp] を有効にする必要があります)
Target as First HDD : Disabled
LUN Busy Retry Count : 0
Windows HBA Boot Mode : Disabled
ESC キーを押して [Main] メニューに戻ります。
メモ: [Initiator Parameters] および [1st Target Parameters] 画面の情報は無視されるため、クリアする必要はありません。
2 つ目の iSCSI ブート アダプタは、プライマリ アダプタがブートに失敗した場合の冗長化のために設定できます。セカンダリ デバイスのパラメタを設定するには、[Main] メニューで [Secondary Device Parameters] を選択します (セカンダリ アダプタのパラメタの設定 を参照してください)。それ以外の場合はステップ 12 に進んでください。
[Exit and Save Configuration] を選択します。
セカンダリ アダプタのパラメタの設定
2 つ目の iSCSI ブート アダプタは、プライマリ アダプタがブートに失敗した場合の冗長化のために設定できます。
セカンダリ アダプタの iSCSI ブート パラメタを設定するには:
[MBA Configuration Menu] で、CTRL + K キーを押します。
[Main] メニューで、[Secondary Device Parameters] を選択します。
[Secondary Device Parameters] 画面で、[Secondary Device] を選択します。
[Device List] で、セカンダリ アダプタとして使用されるアダプタを選択します。
[Secondary Device Parameters] 画面で、[Use Independent Target Portal] を [Enabled] に設定します (MPIO モードが不要な場合は [Disabled] に設定します)。
[Invoke] を選択して、セカンダリ アダプタを設定します。
セカンダリ アダプタ パラメタを設定します。
メモ: プライマリ アダプタとセカンダリ アダプタの IP アドレスは、2 つの異なるサブネットにある必要があります。
ESC キーを押して、[Exit and Save Configuration] を選択します。
F4 キーを押して MBA 設定を保存します。
ローカル ハード ドライブでのイメージの準備
ソフトウェア イニシエータ モードのオペレーティング システム インストールが使用されている場合、Windows オペレーティング システムのインストールは 2 段階で実行する必要があります。最初の段階では、OS がシステムのローカル ハード ドライブにインストールされます。OS が完全にインストールされた後の第 2 段階では、ローカル ドライブのイメージを、その後のブートで使用するために iSCSI ターゲットに転送する必要があります。
最初の Windows インストール
Windows 2003 32 ビットまたは Windows 2003 64 ビット OS をローカル ハード ドライブにインストールします。
Setup インストーラを使用して、Broadcom ドライバをインストールします。
メモ: Windows Plug-and-Play (PnP) を使用してドライバをインストールしないでください。Setup インストーラを使用してドライバをインストールしないと、システムがブルー スクリーンになる場合があります。
必要に応じて、Multipath I/O (MPIO) のサポートを選択します。MPIO の詳細については、Microsoft の Initiator のマニュアル類を参照してください。
iSCSI ブート オプションを選択します。
Broadcom アダプタを iSCSI ブート デバイスとして選択します。
メモ:
iSCSI ブート アダプタの iSCSI ターゲットへの接続は、手動で作成しないでください。
他のハードウェアでイメージが使用されている場合は、Sysprep が必要です。
iSCSI ターゲットへ OS イメージを転送する
ディスク管理コンソールを使用して、ローカル ハード ドライブに新しい FAT32 パーティションを作成します。
フロッピー ディスク ドライブ、メディア、USB キーなどのブート可能デバイスでブートし、Symantec Ghost などのディスク イメージング ソフトウェアを実行します。
OS パーティションのクローンを FAT32 パーティションに作成します (イメージ処理するパーティション)。
iSCSI ブート アダプタをブート メニューのハード ドライブの前に配置します。
ホストを再起動し、ローカル ハード ドライブの OS をブートします。
Ghost32 など、Windows 互換のクローニング ソフトウェアを起動し、FAT32 パーティション内のイメージをリモート LUN に書き込みます。
ブート
その後、システムでは iSCSI ブートの準備が完了し、オペレーティング システムが iSCSI ターゲットに存在します。最後のステップでは、実際のブートを実行します。システムは、ネットワークを介して Windows を起動し、Windows がローカル ディスク ドライブ上にあるかのように動作します。
サーバーを再起動します。
CTRL + S キーを押し、CTRL + K キーを押します。
[Main] メニューで、[General Parameters] を選択し、[Boot to iSCSI target] オプションを [Enabled] に設定します。
CHAP 認証が必要な場合は、ブートが成功したことを確認した後で、CHAP 認証を有効にします (CHAP 認証を有効化する を参照してください)。
CHAP 認証を有効化する
ターゲットで CHAP 認証が有効になっていることを確認します。
CHAP 認証を有効にするには:
[MBA Configuration Menu] で、CTRL + K キーを押します。
[Main] メニューで、[General Parameters] を選択します。
[General Parameters] 画面で、[CHAP Authentication] を [Enabled] に設定します。
[Initiator Parameters] 画面で、次の項目の値を入力します。
ESC キーを押して [Main] メニューに戻ります。
[Main] メニューで、[1st Target Parameters] を選択します。
[1st Target Parameters] 画面で、iSCSI ターゲットの設定時に使用される値を使用して、次の項目の値を入力します。
CHAP ID (双方向 CHAP の場合は任意)
CHAP 秘密情報 (双方向 CHAP の場合は任意。長さは 12 文字以上にする必要があります)
ESC キーを押して [Main] メニューに戻ります。
ESC キーを押して、[Exit and Save Configuration] を選択します。
iSCSI ブートをサポートするための DHCP サーバーを設定する
DHCP サーバーはオプションのコンポーネントであり、動的 iSCSI ブート コンフィギュレーション セットアップを実行する場合にのみ必要です (動的 iSCSI ブート コンフィギュレーション を参照してください)。
DHCP iSCSI ブート コンフィギュレーション
DHCP プロトコルには、DHCP クライアントに設定情報を提供するいくつかのオプションがあります。iSCSI ブートの場合、Broadcom アダプタは、次の DHCP コンフィギュレーションをサポートします。
DHCP オプション 17、ルート パス
オプション 17 は、iSCSI ターゲット情報を iSCSI クライアントに渡すために使用されます。
IETC RFC 4173 で定義されているルート パスの形式は、次のとおりです。
"iscsi:"<servername>":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>
以下に、パラメタを定義します。
表 2:DHCP オプション 17 パラメタの定義
パラメタ
定義
"iscsi:"
リテラル文字列
<servername>
iSCSI ターゲットの IP アドレスまたは FQDN
":"
セパレータ
<protocol>
iSCSI ターゲットへのアクセスに使用される IP プロトコル。現在は TCP のみサポートされているため、プロトコルは 6 です。
<port>
プロトコルに関連付けられているポート番号。iSCSI の標準ポート番号は 3260 です。
<LUN>
iSCSI ターゲットで使用する論理ユニット番号。LUN の値は、16 進形式で表示する必要があります。ID OF 64 の LUN は、DHCP サーバーのオプション 17 のパラメタ内に 40 として設定する必要があります。
<targetname>
IQN または EUI 形式でのターゲット名 (IQN 形式と EUI 形式の詳細については、RFC 3720 を参照してください)。IQN 名は、例えば「iqn.1995-05.com.broadcom:iscsi-target」 のようになります。
DHCP オプション 43、ベンダ固有情報
DHCP オプション 43 (ベンダ固有情報) は、DHCP オプション 17 より多くの設定オプションを iSCSI クライアントに提供します。この設定では、ブートに使用できる 2 つの iSCSI ターゲット IQN と共に、イニシエータ IQN を iSCSI ブート クライアントに割り当てる 3 つの追加サブオプションが提供されます。iSCSI ターゲット IQN の形式は DHCP オプション 17 と同じですが、iSCSI イニシエータ IQN は単なるイニシエータの IQN です。
以下に、サブオプションを一覧します。
表 3:DHCP オプション 43 のサブオプションの定義
サブオプション
定義
201
標準ルート パス形式での最初の iSCSI ターゲットの情報
"iscsi:"<servername>":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>
203
iSCSI イニシエータ IQN
DHCP オプション 43 を使用するには、DHCP オプション 17 よりも多くの設定が必要ですが、より豊富な機能を備えた環境が提供され、より多くの設定オプションが提供されます。Broadcom では、動的 iSCSI ブート コンフィギュレーションを実行する場合には DHCP オプション 43 を使用することをお勧めします。
DHCP サーバーを設定する
オプション 17 またはオプション 43 をサポートするように DHCP サーバーを設定します。
メモ: オプション 43 を使用する場合は、オプション 60 も設定する必要があります。オプション 60 の値は、DHCP ベンダ ID 値と一致している必要があります。[iSCSI Boot Configuration] メニューの [General Parameters] に示されるように、DHCP ベンダ ID 値は BRCM ISAN です。
Linux iSCSI ブート セットアップ
Linux iSCSI ブートは、Red Hat Enterprise Linux 5 Update 1 以降、および SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1 以降 でサポートされています。
Linux iSCSI ブート セットアップは、次の作業から構成されます。
iSCSI ターゲットを設定する
iSCSI ターゲットを設定する を参照してください。
iSCSI ブート パラメタを設定する
iSCSI ブート パラメタを設定する を参照してください。
BIOS ブートの順序を変更する
BIOS ブートの順序を以下のように変更します。
iSCSI オプション ROM
CDROM/DVD
ターゲットにインストールする
ターゲット IQN およびターゲット IP アドレスで、iSCSI ブート オプション ROM を更新します。
最初の Red Hat 5 または SUSE 10 CD を CDROM ドライブに挿入します。
オプション ROM がターゲット ディスクにログインできることを確認します。
SUSE 10 の場合、最初の画面で [installation] を選択し、withiscsi=1 netsetup=1 と入力します。
Red Hat 5 の場合、最初の画面で [Installation] を選択し、ENTER キーを押します。
通常のインストール手順に従います。
ブート
ブート を参照してください。
その他の iSCSI ブートの考慮事項
システムで iSCSI ブートを設定するときに考慮する必要のある要素が他にもいくつかあります。
Locally Administered Address (ローカル管理アドレス)
BACS の [設定] タブの [詳細設定] セクションの [Locally Administered Address/ローカル管理アドレス] プロパティで割り当てられたユーザー定義 MAC アドレスは、iSCSI ブート対応のデバイスではサポートされません。
仮想 LAN
仮想 LAN (VLAN) タギングは、Microsoft iSCSI Software Initiator での iSCSI ブートではサポートされません。
チーム化
いずれの形式のチーム化 (Smart Load Balancing、通有中継、またはリンク集約) も iSCSI ブート デバイスでは使用することはできません。ただし、チーム化はシステム内の他のデバイス上で設定できます。詳細は、チームの設定 を参照してください。
iSCSI ブートのトラブルシューティング
次のトラブルシューティングのヒントは、iSCSI ブートに役立ちます。
トラブル : インターフェイスの IP アドレスは値 0 に静的に設定されているため、Windows 2003 ベース システムが初回ブート時に MPIO 構成でブートされた場合は、ケーブルを接続しないでブートされたインターフェイスが機能しません。この問題は、TCP/IP パラメタが DHCP として設定されている場合にのみ発生します。つまり、IP アドレスが iSCSI 設定プログラムで静的に設定されている場合には発生しません。
ソリューション : 両方のケーブルを接続した状態で初回ブートを実行し、両方のインターフェイスが IP アドレスを取得できるようにします。
トラブル : iSCSI コンフィギュレーション ユーティリティが実行されません。
ソリューション: iSCSI ブート ファームウェアが NVRAM にインストールされていることを確認します。
トラブル : DHCP サーバーを使用する場合、DNS サーバーのエントリが、DHCP サーバーによって提供される値で上書きされます。この状況は、ローカルに提供された値が有効であり、DHCP サーバーが DNS サーバー情報を提供しない場合に発生します。DHCP サーバーが DNS サーバー情報を提供しない場合は、プライマリとセカンダリの両方の DNS サーバー値が 0.0.0.0 に設定されます。
ソリューション : Windows OS が引き継ぐ場合、Microsoft iSCSI イニシエータは iSCSI Initiator パラメタを取得し、適切なレジストリを静的に設定します。これにより、設定済みの値がすべて上書きされます。DHCP デーモンは Windows 環境でユーザー プロセスとして実行されるため、iSCSI Boot 環境でスタックが起動する前に、すべての TCP/IP パラメタを静的に設定する必要があります。
トラブル : Windows Plug-and-Play (PnP) を使用して Broadcom ドライバをインストールすると、システムでブルー スクリーンが発生します。
ソリューション : Setup インストーラを使用してドライバをインストールします。
トラブル : 静的 IP コンフィギュレーションの場合、レイヤ 2 iSCSI ブートから Broadcom iSCSI HBA に切り替えると、IP アドレスの競合が発生します。
ソリューション :OS でネットワーク プロパティの IP アドレスを変更します。
トラブル : iSCSI ブート LUN を 255 に設定すると、NetApps ターゲットで iSCSI ブートを実行しているときに、システムのブルー スクリーンが表示されます。
ソリューション :Broadcom の iSCSI ソリューションは 0 ~ 255 の範囲で LUN をサポートしますが、Microsoft iSCSI Software Initiator は、255 の LUN をサポートしません。LUN の値は 0 ~ 254 の範囲で設定してください。
iSCSI リモート インストール
このセクションでは、Broadcom iSCSI ソリューションを通じて、Microsoft OS を直接ターゲットに作成およびインストールする手順について説明します。
Windows Server 2008 (OIS 以外)
非オフロードのためにリモート インストールを実行するには:
すべて適切な設定で iSCSI OpROM を構成します。
Boot to iSCSI Target : Disable (ディスエーブル)
Target as First HDD : Enable (イネーブル)
HBA : Disable (ディスエーブル)
iSCSI が DVD の前になるようにブートの順序を変更します。
VBD および NDIS ドライバを USB フラッシュまたはフロッピー ディスクにコピーします。
システムをブートしてターゲットに接続します。Windows Server 2008 DVD のインストールが開始されます。
インストールを続行します。[Windows のインストール場所を選択してください。] ウィンドウが表示されたら、[ドライバの読み込み] をクリックします。
VBD の場所を指定して、インストールを開始します。
[Windows のインストール場所を選択してください。] が再び表示されたら、[ドライバの読み込み] をクリックします。今回は、NDIS ドライバの場所を指定して、インストールを開始します。
ターゲット HDD が表示されない場合、[Windows のインストール場所を選択してください。] ウィンドウで [最新の情報に更新] をクリックします。
HDD とパーティションを選択して、インストールを続行します。
テキスト モードのセットアップ後に、システムは再起動されます。POST の時点で、再び [MBA Configuration Menu] に切り替えて、プロンプトが表示されたら CTRL + S キーを押します。
CTRL + K キーを押して、[iSCSI Configuration Menu] に入ります。
[General Parameters] の値を入力して、[Boot to iSCSI target] を [Enable] に設定します。
iSCSI コンフィギュレーションを終了して保存します。
MBA コンフィギュレーションを終了して保存します。
Windows GUI モードのインストールを通常どおり続行します。
Windows Server 2008 (OIS)
オフロードのためにリモート インストールを実行するには:
すべて適切な設定で iSCSI OpROM を構成します。
Boot to iSCSI Target : Disable (ディスエーブル)
Target as First HDD : Enable (イネーブル)
HBA : Enable (イネーブル)
iSCSI が DVD の前になるようにブートの順序を変更します。
VBD および OIS ドライバを USB フラッシュまたはフロッピー ディスクにコピーします。
システムをブートしてターゲットに接続します。Windows Server 2008 DVD のインストールが開始されます。
インストールを続行します。[Windows のインストール場所を選択してください。] ウィンドウが表示されたら、[ドライバの読み込み] をクリックします。
VBD の場所を指定して、インストールを開始します。
[Windows のインストール場所を選択してください。] が再び表示されたら、[ドライバの読み込み] をクリックします。今回は、OIS ドライバの場所を指定して、インストールを開始します。
ターゲット HDD が表示されない場合、[Windows のインストール場所を選択してください。] ウィンドウで [最新の情報に更新] をクリックします。
HDD とパーティションを選択して、インストールを続行します。
テキスト モードのセットアップ後に、システムは再起動されます。POST の時点で、再び [MBA Configuration Menu] に切り替えて、プロンプトが表示されたら CTRL + S キーを押します。
CTRL + K キーを押して、[iSCSI Configuration Menu] に入ります。
[General Parameters] の値を入力して、[Boot to iSCSI target] を [Enable] に設定します。
iSCSI コンフィギュレーションを終了して保存します。
MBA コンフィギュレーションを終了して保存します。
Windows GUI モードのインストールを通常どおり続行します。
iSCSI オフロードの FAQ
質問 : iSCSI オフロードには、どのように IP アドレスを割り当てますか?
対応策 : Broadcom Advanced Control Suite 3 (BACS) の [設定] タブを使用します。
質問 : ターゲットへの接続を確立するためには、どのようなツールを使用すべきですか?
対応策 : Microsoft iSCSI Software Initiator (バージョン 2.06 以降) を使用します。
質問 : 接続がオフロードされたことはどのように確認しますか?
対応策 : Microsoft iSCSI Software Initiator を使用します。コマンド ラインに「iscsicli sessionlistg」と入力します。 [Initiator Name] に、オフロードされた iSCSI 接続の場合は「B06BDRV...」で始まるエントリが表示されます。オフロードされていない iSCSI 接続の場合は「Root...」で始まるエントリが表示されます。
質問 : 避けたほうがよい設定とはどのような設定ですか?
対応策 : IP アドレスは LAN と同じにしないでください。
iSCSI Crash Dump ドライバをインストールする
Broadcom iSCSI Crash Dump ユーティリティを使用する場合は、インストール手順に従って iSCSI Crash Dump ドライバをインストールすることが重要です。詳細については、インストーラを使用する またはサイレント インストールを使用する を参照してください。
各種制限および免責条項 の項目にはすべて目を通してください。
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