チームの設定: Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタ ユーザーガイド
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チームの設定: Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタ ユーザーガイド
BASP (Broadcom Advanced Server Program) の概要
ロード バランシングとフォルト トレランス
BASP (Broadcom Advanced Server Program) の概要
BASP (Broadcom Advanced Server Program) は、Windows Server 2003 および Windows Server 2008 オペレーティング システムに対応した、Broadcom のチーム化ソフトウェアです。BASP は Broadcom Advanced Control Suite 3 (BACS) ユーティリティの一部として実行します。
BASP では、Broadcom NetXtreme および NetXtreme II アダプタの全機種と Dell の提供する Intel NIC アダプタ (Intel® 10/100 システム アダプタ/LOM、Intel® Pro1000 システム アダプタ/LOM など) などのアダプタを対象に、アダプタのチーム化を行うことができます。 BASP が TOE のチーム化をサポートするのは、NetXtreme II アダプタの場合のみです。
BASP では、レイヤ 2 のチーム化のために、4 タイプのチームがサポートされています。
Smart Load Balancing (スマート ロード バランス) およびフェイルオーバー
リンク集約 (802.3ad)
通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static
スマート ロード バランス (SLB) (自動フォールバックはディスエーブル)
BASP では、TOE のチーム化のために、2 タイプのチームがサポートされています。
Smart Load Balancing (スマート ロード バランス) およびフェイルオーバー
スマート ロード バランス (SLB) (自動フォールバックはディスエーブル)
メモ: Windows Server 2003 のビルトイン ブリッジングは、チーム化ソフトウェアの実行中に利用しないことをお勧めします。
ネットワーク アダプタのチーム化の概念については、Broadcom Gigabit Ethernet のチーム化サービス を参照してください。
ロード バランシングとフォルト トレランス
チーム化を行うことで、トラフィックのロード バランシングとフォルト トレランス (ネットワーク接続に失敗した場合に、アダプタの動作を冗長化すること) が実現できます。1 台のシステムに複数の Gigabit Ethernet ネットワーク アダプタが取り付けられているときは、仮想アダプタを作成することで、アダプタを複数のチームにグループ化することができます。
1 つのチームは 2 ~ 8 つのネットワーク インターフェイスで構成することができ、それぞれのインターフェイスはプライマリ インターフェイスかスタンバイ インターフェイスとして指定できます。なお、スタンバイ インターフェイスは Smart Load Balancing (スマート ロード バランス) およびフェイルオーバー チーム タイプでのみ使用可能で、1 つの SLB チームにはスタンバイ インターフェイスを 1 つだけ指定可能です。アダプタ、ケーブル、スイッチ ポート、またはスイッチ (チーム化されたアダプタが別のスイッチに取り付けられているもの) の不良のために、アダプタのチーム メンバー通信でトラフィックが認識されない場合、負荷分散は再評価され、その他のチーム メンバーに再度割り当てられます。すべてのプライマリ アダプタがダウンした場合は、ホット スタンバイ アダプタがアクティブになります。このため、既存のセッションが維持され、ユーザーへの影響はありません。
メモ: チームは 1 つのアダプタでも作成できますが、この方法ではチーム化の目的が果たせないので推奨できません。1 つのアダプタで VLAN を設定すると、1 つのアダプタで構成されたチームが自動的に作成されます。このような方法で作成を行うのは、1 つのアダプタでチームを作成する場合だけにしてください。
チーム タイプ
Windows Server 2003 および Windows Server 2008 オペレーティング システムで利用可能なチームのタイプは以下のとおりです。
Smart Load Balancing (スマート ロード バランス) およびフェイルオーバー
リンク集約 (802.3ad) (TOE のチーム化向けではありません)
通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static (TOE のチーム化向けではありません)
スマート ロード バランス (SLB) (自動フォールバックはディスエーブル)
Smart Load Balancing (スマート ロード バランス) およびフェイルオーバー
Smart Load Balancing およびフェイルオーバーは、IP フローに基づくロード バランシングを Broadcom で実現します。この機能は、双方向で複数のアダプタ (チーム メンバー) による IP トラフィックのバランシングをサポートします。このチーム タイプでは、チーム内のすべてのアダプタは、個別の MAC アドレスを持っています。また、自動故障検出と、別のチーム メンバーまたはホット スタンバイ メンバーに対する動的フェイルオーバーが行われます。この処理は、レイヤ 3 プロトコル (IP、IPX、NetBEUI) からは独立しており、既存のレイヤ 2 スイッチとレイヤ 3 スイッチで実行されます。このチーム タイプには、中継、リンク集約などのスイッチのコンフィギュレーションは必要ありません。
メモ:
SLB チームの設定時に LiveLink をイネーブルしない場合は、スイッチまたはポートでスパニング ツリー プロトコル (STP) をディスエーブルするか、Port Fast をイネーブルするようにしてください。これにより、フェイルオーバー時のスパニング ツリー ループ決定によるダウンタイムが最低限に抑えられます。LiveLink は、このような問題を可能な限り回避します。
TCP/IP は完全にバランスどりが行われており、IPX はチームの送信側だけでバランスどりを行います。他のプロトコルの場合、バランスどりはプライマリ アダプタに限定されます。
チーム メンバーが他のメンバーよりも高速でリンクされている場合、ほとんどのトラフィックは、高速のアダプタで処理されます。
リンク集約 (802.3ad)
このモードはリンク集約をサポートし、IEEE 802.3ad (LACP) 仕様に準拠しています。コンフィギュレーション ソフトウェアを使用すると、任意のチーム内でどのアダプタに分配するかを動的に設定することができます。リンクのパートナーが 802.3ad リンクに正しく設定されていない場合は、エラーが検出され記録されます。このモードでは、チーム内のすべてのアダプタが同じ MAC アドレスの受信パケットに設定されます。アウトバウンドのロードバランシング スキームは BASP ドライバにより決定されます。インバウンド パケットのロード バランシング スキームは、チームのリンク パートナーにより決定されます。このモードでは、少なくとも 1 つのリンク パートナーがアクティブ モードとされている必要があります。
メモ: リンク集約チーム タイプは、TOE のチーム化ではサポートされません。
通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static
通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static チーム タイプは、同じ MAC アドレスに対するパケットを受信するように設定する点で、リンク集約 (802.3ad) チーム タイプと非常に似ています。ただし、通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static チーム タイプでは、LACP または マーカー プロトコルはサポートされません。アダプタのリンク パートナーが独自仕様のトランキング方法をサポートするよう静的に設定されている環境であれば、このチーム タイプは使用可能です。たとえば、Lucent の OpenTrunk や Cicso の FEC (Fast EtherChannel) で使用可能です。基本的に、このチーム タイプは、リンク集約 (802.3ad) チーム タイプの簡易バージョンといえます。リンク集約制御プロトコル (LACP) には複数の仕様が存在するため、この方法はとても簡易的なものです。他のチーム タイプと同様に、チームの作成、およびさまざまなチームに対する物理的なアダプタの割り当ては、ユーザー コンフィギュレーション ソフトウェアで静的に行います。
通有中継 (FEC/GEC/802.3ad-Draft Static) チーム タイプは、受発信のトラフィックのロード バランシングとフェイルオーバーをサポートしています。
メモ: 通有中継 (FEC/GEC/802.3ad-Draft Static) チーム タイプは TOE のチーム化ではサポートされません。
スマート ロード バランス (SLB) (自動フォールバックはディスエーブル)
SLB (自動フォールバックはディスエーブル) チーム タイプは、Smart Load Balancing およびフェイルオーバー チーム タイプと同一です。ただし、スタンバイ メンバーがアクティブで、プライマリ メンバーが再びオンラインになった場合、チームはプライマリ メンバーに切り替えずに、スタンバイ メンバーをそのまま使用するところが異なります。
チーム内のプライマリ インターフェイスはすべて、トラフィックの一部の送受信などのロード バランシング動作に利用されます。スタンバイ インターフェイスは、すべてのプライマリ インターフェイスがリンク切断された場合に代用されます。
フェイルオーバーのチーム化を行うと、万が一ネットワーク接続に失敗した場合に、アダプタの動作が冗長化されます (フォルト トレランス)。アダプタ、ケーブル、スイッチ ポートなどの不良によりチーム内のプライマリ アダプタの接続が切断される場合、セカンダリ チーム メンバーがアクティブになり、本来プライマリ アダプタに割り当てられていた受発信トラフィックをリダイレクトします。セッションは継続され、ユーザーに影響が及ぶことはありません。
Smart Load Balancing およびフェイルオーバー/SLB (自動フォールバックはディスエーブル) チーム タイプの制限事項
Smart Load Balancing (SLB、スマート ロード バランス) は、プロトコル固有のスキームです。IP、IPX、NetBEUI プロトコルでのサポート レベルを 表 1 にリストします。
メモ: IPv6 に関しては、アドレス指定はサポートしていますが、ロード バランシングはサポートしていません。
表 1:Smart Load Balancing
オペレーティング システム
フェイルオーバー/フェイルバック - Broadcom 全製品
フェイルオーバー/フェイルバック - 非 Broadcom 製品
プロトコル
IP
IPX
NetBEUI
IP
IPX
NetBEUI
Windows Server 2003 SP2
Y
Y
N/S
Y
N
N/S
Windows Server 2008
Y
Y
N/S
Y
N
N/S
オペレーティング システム
負荷バランス - Broadcom 全製品
負荷バランス - 非 Broadcom 製品
プロトコル
IP
IPX
NetBEUI
IP
IPX
NetBEUI
Windows Server 2003 SP2
Y
Y
N/S
Y
N
N/S
Windows Server 2008
Y
Y
N/S
Y
N
N/S
LEGEND:
Y = yes
N = no
N/S = サポートなし
Smart Load Balancing チーム タイプは、スイッチ ポートを特殊な中継モードに設定しなくても、すべてのイーサネット スイッチで動作します。IP トラフィックのみ、発信・戻りの双方向でロード バランスされます。IPX トラフィックは、発信方向のみでロード バランスが行われます。その他のプロトコル パケットは、1 つのプライマリ インターフェイスのみで送受信されます。非 IP トラフィックのフェイルオーバーは、Broadcom ネットワーク アダプタ以外ではサポートされていません。通有中継チーム タイプでは、何らかのポート中継モード (たとえば、Cisco の Gigabit EtherChannel などの各スイッチ メーカーのリンク集約モード) をサポートするイーサネット スイッチが必要になります。通有中継チーム タイプはプロトコルに依存せず、すべてのトラフィックはロード バランスが行われ、フォルト トレランスの対象になります。
メモ: チームの設定時に LiveLink をイネーブルしない場合は、スイッチでスパニング ツリー プロトコル (STP) をディスエーブルするか、Port Fast をイネーブルするようにしてください。これにより、フェイルオーバーの実行時にスパニング ツリーのループが決定されるまでのダウンタイムを最低限に抑えることができます。LiveLink は、このような問題を可能な限り回避します。
チーム化および Large Send Offload (大量送信オフロード)/Checksum Offload (チェックサム オフロード) のサポート
Large Send Offload (LSO、大量送信オフロード) と Checksum Offload (チェックサム オフロード) は、すべてのメンバーが機能をサポートし、その機能用に設定されている場合にのみ、チームに対してイネーブルされます。
各種制限および免責条項 の項目にはすべて目を通してください。
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