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ユーザー診断: Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタ ユーザーガイド

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ユーザー診断: Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタ ユーザーガイド

はじめに

システム要件

診断の実行

診断テストの内容

はじめに

Broadcom NetXtreme II User Diagnostics は、MS-DOS ベースのアプリケーションで、システムに取り付けられている Broadcom NetXtreme II ネットワーク アダプタに対して一連の診断テスト (表 3を参照) を実行します。また、Broadcom NetXtreme II User Diagnostics では、デバイスのファームウェアの更新や、利用可能なアダプタ プロパティの設定の表示および変更ができます。Broadcom NetXtreme II User Diagnostics には、uxdiag.exe (BCM5708/BCM5709 ネットワーク アダプタ) と uediag.exe (BCM57710 ネットワーク アダプタ) の 2 つのバージョンがあります。

Broadcom NetXtreme II User Diagnostics を実行するには、uxdiag.exe または uediag.exe ファイルを含む MS-DOS 6.22 ブート可能ディスクを作成します。次に、ドライブ A にブート ディスクを挿入して、システムを起動します。Broadcom ネットワーク アダプタで診断テストを実行するための詳細な手順については、診断の実行を参照してください。

システム要件

オペレーション システム: MS-DOS 6.22

ソフトウェア: uxdiag.exe (BCM5708/BCM5709)、または uediag.exe (BCM57710)

診断の実行

MS-DOS プロンプトで、「uxdiag」(BCM5708/BCM5709 ネットワーク アダプタの場合) または「uediag」(BCM57710 ネットワーク アダプタの場合) と入力し、続けてコマンド オプションを入力します。uxdiag コマンド オプションは表 1 に、uediag コマンド オプションは表 2 に示します。たとえば、グループ B テスト以外のすべての診断テストをアダプタ #1 で実行するには、次のように入力します。

C:\>uxdiag -c 1 -t b

メモ: コマンドを入力するたびにコマンド文字列の先頭に uxdiag または uediag を入力する必要があります。

表 1:uxdiag コマンド オプション  
コマンド オプション
詳細
uxdiag
システム内のすべての Broadcom NetXtreme II アダプタに対してすべてのテストを実行します。
uxdiag -c <devnum>
アダプタ (devnum) をテストに指定します。特定のデバイス番号の代わりに all を使用してすべてのアダプタをテストします。
uxdiag -cof
エラー検出後にテストを続行することを許可します。
uxdiag -F
バージョンをチェックせずに画像のアップグレードを強制します。
uxdiag -fbc <bc_image>
bin ファイルを指定して bootcode を更新します。
uxdiag -fib <ib_image>
iSCSI ブートに対して bin ファイルを指定します。
uxdiag -fibc
iSCSI コンフィギュレーション ブロックをプログラムします。-fib <ib_image> でのみ使用されます。
uxdiag -fibp
iSCSI コンフィギュレーション ソフトウェアをプログラムします。-fib <ib_image> でのみ使用されます。
uxdiag -fipmi <ipmi_image>
bin ファイルを指定して IPMI ファームウェアを更新します。
uxdiag -fmba <mba_image>
bin ファイルを指定して MBA を更新します。
uxdiag -fncsi <ncsi_image>
bin ファイルを指定して NCSI ファームウェアを更新します。
uxdiag -fnvm <raw_image>
raw イメージを NVM にプログラムします。
uxdiag -fump <ump_image>
bin ファイルを指定して UMP ファームウェアを更新します。
uxdiag -help
Broadcom NetXtreme II User Diagnostics (uxdiag) コマンド オプションを表示します。
uxdiag -I <iteration num>
選択したテストを繰り返して実行する回数を指定します。
uxdiag -idmatch
イメージ ファイルの VID、DID、SVID、SSID とデバイス ID のマッチングをイネーブルします。-fnvm <raw_image> でのみ使用されます。
uxdiag -log <file>
指定したログ ファイルにテストの結果を記録します。
uxdiag -mba <1/0>
MBA (Multiple Boot Agent) プロトコルをイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
uxdiag -mbap <n>
MBA ブート プロトコルを設定します。
0 = PXE
1 = RPL
2 = BOOTP
3 = iSCSI_Boot
uxdiag -mbas <n>
MBA/PXE の速度を設定します。
0 = Auto (自動)
1 = 10H
2 = 10F
3 = 100H
4 = 100F
6 = 1000F
uxdiag -mbav <1|0>
MBA VLAN をイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
uxdiag -mbavval <n>
MBA VLAN (<65536) を設定します。
uxdiag -mfw <1/0>
管理ファームウェアをイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
uxdiag -t <groups/tests>
特定のグループ/テストをディスエーブルします。
uxdiag -T <groups/tests>
特定のグループ/テストをイネーブルします。
uxdiag -ver
Broadcom NetXtreme II User Diagnostics (uxdiag) および取り付けられたすべてのアダプタのバージョンを表示します。
uxdiag -wol <1/0>
マジック パケット WOL をイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル

表 2:uediag コマンド オプション  
コマンド オプション
詳細
uediag
システム内のすべての Broadcom NetXtreme II アダプタに対してすべてのテストを実行します。
uediag -c <device#>
テストするアダプタ (device#) を指定します。-dev (下位互換性のために) と同じです。
uediag -cof
エラー検出後にテストを続行することを許可します。
uediag -dev <device#>
テストするアダプタ (device#) を指定します。
uediag -F
バージョンをチェックせずに画像のアップグレードを強制します。
uediag -fbc <bc_image>
bin ファイルを指定して bootcode を更新します。
uediag -fbc1 <bc1_image>
bin ファイルを指定して bootcode 1 を更新します。
uediag -fbc2 <bc2_image>
bin ファイルを指定して bootcode 2 を更新します。
uediag -fl2b <l2b_image>
L2B ファームウェアに対して bin ファイルを指定します。
uediag -fib <ib_image>
iSCSI ブートに対して bin ファイルを指定します。
uediag -fibc
iSCSI コンフィギュレーション ブロック 0 をプログラムします。-fib <ib_image> でのみ使用されます。
uediag -fibc2
iSCSI コンフィギュレーション ブロック 1 をプログラムします。-fib <ib_image> でのみ使用されます。
uediag -fibp
iSCSI コンフィギュレーション ソフトウェアをプログラムします。-fib <ib_image> でのみ使用されます。
uediag -fipmi <ipmi_image>
bin ファイルを指定して IPMI ファームウェアを更新します。
uediag -fmba <mba_image>
bin ファイルを指定して MBA を更新します。
uediag -fnvm <raw_image>
raw イメージを NVM にプログラムします。
uediag -fump <ump_image>
bin ファイルを指定して UMP ファームウェアを更新します。
uediag -help
Broadcom NetXtreme II User Diagnostics (uediag) コマンド オプションを表示します。
uediag -I <iteration#>
選択したテストを繰り返して実行する回数を指定します。
uediag -idmatch
イメージ ファイルの VID、DID、SVID、SSID とデバイス ID のマッチングをイネーブルします。-fnvm <raw_image> でのみ使用されます。
uediag -log <logfile>
指定したログ ファイルにテストの結果を記録します。
uediag -mba <1/0>
MBA (Multiple Boot Agent) プロトコルをイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
uediag -mbap <n>
MBA ブート プロトコルを設定します。
0 = PXE
1 = RPL
2 = BOOTP
3 = iSCSI_Boot
uediag -mbav <1/0>
MBA VLAN をイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
uediag -mbavval <n>
MBA VLAN (<65536) を設定します。
uediag -mfw <1/0>
管理ファームウェアをイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル
uediag -t <groups/tests>
特定のグループ/テストをディスエーブルします。
uediag -T <groups/tests>
特定のグループ/テストをイネーブルします。
uediag -ver
Broadcom NetXtreme II User Diagnostics (uediag) および取り付けられたすべてのアダプタのバージョンを表示します。
uediag -wol <1/0>
マジック パケット WOL をイネーブル/ディスエーブルします。
1 = イネーブル
0 = ディスエーブル

診断テストの内容

診断テストは 基本機能テスト (グループ A)、メモリ テスト (グループ B)、ブロック テスト (グループ C)、イーサネット トラフィック テスト (グループ D) の 4 つのグループに分類されます。表 3 で、診断テストをリストして説明します。

表 3:診断テスト 
テスト
詳細
番号
名前
グループ A: 基本機能テスト
A1
レジスタ
PCI/PCI-E インターフェイスをとおしてアクセス可能なレジスタが、これらのレジスタの変更を試行して、期待される読み出しまたは読み書き属性を実装することを確認します。
A2
PCI の設定
BAR が要求するメモリ量を変更し、BAR が実際に正しいメモリ量を要求していることを確認して、PCI Base Address Register (BAR) の機能を (BAR を実際にシステム メモリにマッピングせずに) チェックします 。BAR およびそのアドレス スペースの詳細については、PCI または PCI-E 仕様を参照してください。
A3
割り込み
PCI 割り込みを生成し、システムが割り込みを受信して正しい ISR を呼び出していることを確認します。マスク割り込みが ISR を呼び出さないことを確認するために、負のテストも実行します。
A5
MSI
MSI (Message Signal Interrupt、メッセージ信号割り込み) により MSI メッセージがホスト メモリに DMA することを確認します。MSI をマスクした場合、MSI メッセージをホスト メモリに書き込まないことを確認するために、負のテストも実行します。
A6
メモリ BIST
内部チップのビルトイン自己テスト (BIST、Built-In-Self-Test) コマンドを呼び出して内部メモリをテストします。
グループ B: メモリ テスト
B1
TXP スクラッチパッド
グループ B テストでは、さまざまなデータ パターン (0x55aa55aa、0xaa55aa55、ウォーキング ゼロ、ウォーキング ワン、アドレスなど) を各メモリの場所に書き込み、データを読み込み、書き込まれた値と比較して、Broadcom NetXtreme II アダプタのすべてのメモリ ブロックを確認します。ウォーキング ゼロ/ウォーキング ワンおよびアドレス テストを使用して、メモリの書き込みで近隣のメモリの場所が破損しないようにする一方で、固定データ パターンを使用して、メモリ ビットが高または低のままにならないようにします。
B2
TPAT スクラッチパッド
B3
RXP スクラッチパッド
B4
COM スクラッチパッド
B5
CP スクラッチパッド
B6
MCP スクラッチパッド
B7
TAS ヘッダ バッファ
B8
TAS ペイロード バッファ
B9
RBUF (GRC 経由)
B10
RBUF (間接アクセス経由)
B11
RBUF クラスタ リスト
B12
TSCH リスト
B13
CSCH リスト
B14
RV2P スクラッチパッド
B15
TBDC メモリ
B16
RBDC メモリ
B17
CTX ページ テーブル
B18
CTX メモリ
グループ C: ブロック テスト
C1
CPU ロジックおよび DMA インターフェイス
すべてのチップ上 CPU の基本ロジック機能を確認します。また、それらの CPU に公開されている DMA インターフェイスを実行します。内部 CPU は、DMA のアクティビティ (読み出しと書き込みの両方) の開始をシステム メモリに対して試行してから、値を比較して DMA 動作が完全に正常であることを確認します。
C2
RBUF 割り当て
バッファの割り当てと解放をを行い、RBUF ブロックが割り当てたバッファと使用可能なバッファの正確な数を維持していることをチェックして、RX バッファ (RBUF) 割り当てインターフェイスを確認します。
C3
CAM アクセス
CAM 連合メモリ上で、読み出し、書き込み、追加、変更、およびキャッシュ ヒット テストを実行して、コンテンツ アドレス可能メモリ (CAM) ブロックを確認します。
C4
TPAT クラッカー
パケット クラック ロジック ブロック (つまり、イーサネット フレーム内で TCP、IP、および UDP ヘッダを解析する機能) およびチェックサム/CRC オフロード ロジックを確認します。このテストでは、パケットをイーサネット経由で受信したかのようにチップに送信し、TPAT ブロックがフレームを破り (TCP、IP、および UDP ヘッダ データ構造を識別)、チェックサム/CRC を計算します。TPAT ブロックの結果を Broadcom NetXtreme II User Diagnostics が期待する値と比較し、エラーがあれば表示します。
C5
FIO レジスタ
Fast IO (FIO) が、内部 CPU に公開されたレジスタ インターフェイスを確認します。
C6
NVM アクセスおよび Reset-Corruption
内部 CPU のいずれかが開始した、非揮発性メモリ (NVM) アクセス (読み出しと書き込みの両方) を確認します。複数のエンティティ (CPU) 間の適切なアクセス アービトレーションをテストします。また、NVM ブロックがデータをサービスしている間に、チップのリセットを実行して、破損している可能性がある NVM をチェックします。
C7
コア リセットの完全性
チップを複数回リセットして、bootcode および内部 uxdiag ドライバが正しくロード/アンロードすることを確認して、チップがリセット動作を正しく実行することを確認します。
C8
DMA エンジン
多数の DMA 読み出しおよび書き込み動作を、さまざまなシステムおよび内部メモリの場所 (およびバイトの境界) に対して、さまざまな長さ (物理的ページ境界を超え、1 バイトから 4 KB 以上) と異なるデータ パターン (インクリメント、固定、およびランダム) で実行して、DMA エンジン ブロックの機能を確認します。  CRC チェックを実行して、データの完全性をチェックします。DMA 書き込みテストにより、DMA 書き込みで近隣のホスト メモリが破損しないことも確認します。
C9
VPD
PCI コンフィギュレーション サイクルを使用して、VPD (Vital Product Data、バイタル製品データ) インターフェイスを実行し、正しい bootcode が非揮発性メモリにプログラムされるようにリクエストします。VPD データが存在しない場合 (VPD NVM 領域がすべて 0)、テストを開始する前に VPD データ領域を非ゼロ データで初期化して、テスト終了後には元のデータを復元します。
C11
FIO イベント
ホストが開始する VPD リクエスト、ホストが開始する拡張 ROM リクエスト、内部で生成されるタイマー イベント、GPIO ビットのトグル、または NVM へのアクセスなど、特定のチップ イベントが発生する場合に、CPU の Fast IO (FIO) インターフェイスにあるイベント ビットが正しく開始することを確認します。
グループ D: イーサネット トラフィック テスト
D1
MAC ループバック
アダプタで MAC ループバック モードをイネーブルし、さまざまなサイズの 5000 Layer 2 パケットを転送します。Broadcom NetXtreme II User Diagnostics がパケットを受信したときに、パケットのエラーをチェックします。パケットは MAC 受信パスを経由して返され、決して PHY には到達しません。アダプタはネットワークに接続しないでください。
D2
PHY ループバック
アダプタで PHY ループバック モードをイネーブルし、さまざまなサイズの 5000 Layer 2 パケットを転送します。Broadcom NetXtreme II User Diagnostics がパケットを受信したときに、パケットのエラーをチェックします。パケットは PHY 受信パスを経由して返され、決してワイヤには到達しません。アダプタはネットワークに接続しないでください。
D4
LSO
MAC ループバック モードをイネーブルにし、大量の TCP パケットを転送して、アダプタの LSO (Large Send Offload、大量送信オフロード) サポートの機能を確認します。Broadcom NetXtreme II User Diagnostics がパケットを受信したときに、パケットの区分化が (選択した MSS サイズに従って) 適切かどうか、またその他のエラーをチェックします。アダプタはネットワークに接続しないでください。
D5
EMAC 統計
MAC ループバック モードをイネーブルし、さまざまなサイズの Layer 2 パケットを転送して、チップが管理する基本統計情報が正しいかどうかを確認します。アダプタはネットワークに接続しないでください。
D6
RPC
パケットを異なる転送チェーンに送信して、RPC (Receive Path Catch-up) ブロックを確認します。パケットは RPC ロジックを越え (MAC ブロック全体ではない)、受信パケットとして受信バッファに戻ります。これは、MAC ブロック内で Layer 4 および Layer 5 トラフィックが使用する別のループバック パスです。Broadcom NetXtreme II User Diagnostics がパケットを受信したときに、パケットのエラーをチェックします。アダプタはネットワークに接続しないでください。


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