User Guide

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診断コマンドのリファレンス: Dell PowerVault 136T SNC ユーザガイド

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診断コマンドのリファレンス: Dell™ PowerVault™ 136T SNC ユーザガイド

起動モード

特殊な手順

イベント ログ ダンプ

コード 43 のダンプ ファイルの取り出し

起動モード コマンド

診断コマンド


このセクションでは、診断が必要な際の手順について説明します。

起動モード

SNC には、通常モードと診断モードの 2 つの動作モードがあります。 サービス端末からSNC を再起動して、必要なモードに移行するためのコマンドは 2 つあります。 SNC は、再起動するまでは、現在のモードで動き続けます。

SNC が診断モードで起動されると、サービス端末には diagmode > というコマンド プロンプトが表示されます。 診断モードでは、SNC のインターフェイスをテストするための限定されたコマンドしか利用できません。 また、診断モードでは、イーサネット、FC、および、SCSI 上ではループバック テストが行われるので、これらのインターフェイス用のデバイスドライバは無効になります。

診断モードへの切り替え

SNC 診断モジュールの特殊機能を利用する際には、diagBoot コマンドを使います。 詳しくは、 diagBoot を参照してください。 以下の手順を行います。

  1. SNC から SCSI、および、ファイバチャネル ケーブルをすべて取り外します。 ケーブルの取り外しを行わないと、接続中のディスクドライブやテープドライブのデータが破損してしまいます。
  2. ライブラリを正しくシャットダウンします。
  3. イーサネット ケーブルが取り付けられている場合には、取り外します。 手順 3、4 に関して、詳しくは、サービスポートへの接続 を参照してください。
  4. サービスポートに端末を接続します。
  5. ライブラリの電源を入れます。 ライブラリの方が、SNC よりも起動に時間がかかります。
  6. サービス端末に diagmode > というコマンドプロンプトが表示されたら、適切な診断テストに進みます。
  7. サービス端末に diagmode > というコマンドプロンプトが表示されない場合には、 diagBoot コマンドを入力します。
  8. SNC が再起動するのを待ちます。
  9. diagmode > プロンプトが表示されたら、適切な診断テストに進みます。

通常モードへの切り替え

診断モードで動いている SNC を、再起動して通常の動作に戻すには、normalBoot コマンドを実行します。 詳しくは、 normalBoot を参照してください。

  1. サービス端末から normalBoot コマンドを実行します。
  2. SNC が再起動するのを待ちます。
  3. プロンプトが表示されたら、ここに進む前の MAP を続行します。

特殊な手順

このセクションでは、特殊な手順について解説します。

ヘルスチェック

ヘルスチェック機能を使うと、SNC や、接続されているインターフェイスやデバイスの動作状態を、定期的に確認することができます。

手動ヘルスチェック

ヘルスチェックは、SNC が通常モードにある場合にのみ、サービス端末から手動で行うことができます。 手動ヘルスチェックでは、hlthChkNow コマンドを使って、SCSI デバイスの有効性チェックのような、デバイスが利用可能かどうかのチェックを行います。 ヘルスチェックで動作状況を確認する際には、対象 SCSI デバイスを接続して電源を投入しておく必要があります。

ヘルスチェックに関連するその他のコマンドについては、 サービスポート コマンド のリファレンス セクションで hlthChk という接頭語で始まる用語を参照してください。

  1. すべての入出力を停止します。
  2. イーサネット ケーブルが取り付けられている場合には、取り外します。
  3. サービスポートに端末を接続します。
  4. サービス端末から、hlthChkNow コマンドを入力します。
  5. サービス端末の表示結果を調べ、インターフェイスや接続デバイスの状況を確認します。
  6. 障害が発生している場合には、該当する MAP を実行します。障害の発生が示されていない場合は、この手順から戻ります。

イベント ログ ダンプ

SNC のイベント ログに記録されたイベントは、サービス端末に表示することができます。 イベントログの情報を見ると、通常のイベントだけでなく、内部や外部で障害の原因となりうる異常なイベントの発生をも確認することができるので、役に立つことがあります。

イベントログの各行には、通し番号、日付およびタイムスタンプ、イベントコード、イベントソース (インターフェイス名、もしくは、システムプロセス)、インデックス、および、イベントの説明が書かれています。 リアルタイム クロックが設定されていれば、タイムスタンプには、現在の時刻が記録されます。 それ以外の場合には、タイムスタンプは起動時間からの相対時間になります。

イベントログは、2000 を超えるイベントの記録を保持できます。 ログが満杯になると、最も古いイベントが最新のイベントに上書きされます。 イベント ログは、SNC が最後に起動されて以降に記録されたイベントだけを表示することも、それ以前から累積された、より長いイベントのリストを表示するもできます。 また、イベントを重要度別に表示することも可能です。 Warning を選択すると、警告や注意のイベントだけが表示されます。 Information を選択すると、情報、警告、および、注意のイベントが表示されます。

詳しくは、loggerDump および loggerDumpCurrent コマンドを参照してください。.


コード 43 のダンプ ファイルの取り出し

コード 43 のイベントは、 フラッシュ ファイル システムに保存されたファイル名といっしょに、SNC のイベントログに記録されます。 このファイルには、再起動の前の FC インターフェイスの状態に関する情報が含まれています。 このファイルを取得するには、以下の手順に従ってください。

  1. サービスポートにサービス端末を接続します。 詳しくは、 サービスポートへの接続 を参照してください。
  2. サービス端末の <Enter> キーを押します。プロンプトが表示されない場合には、 サービスポート MAP を実行し、RS-232 ケーブルやサービス端末が正しく動作しているかどうかを確認します。
  3. サービス端末で cd /ffs/dump コマンドを入力し、DUMP ディレクトリに移動します。
  4. サービス端末から、 ls コマンドを入力し、DUMP ディレクトリのファイルリストを表示します。 エラー状態が複数回発生した場合には、複数のファイルが存在している可能性があります。
  5. 注: ファイル名が .dmp で終わっているのがダンプファイルです。ダンプファイルは SNC のファームウェアを更新するたびに自動的に削除されます。
  6. お使いの通信ソフトウェアの保存機能を使ってファイルを保存するか、手順 6-8 の HyperTerminal (ハイパーターミナル) 用の手順を参照します。 ファイルを保存したら、手順 9 に進みます。
  7. HyperTerminal (ハイパーターミナル) ウインドウを使う場合には、sz fc1.dmp と入力します。
    • fc1.dmp というファイル名は、単なる例です。
    • このファイル名には、8 文字以下の名前に .dmp という拡張子を付けたものを、二重引用符で囲んで指定してください。

  8. HyperTerminal (ハイパーターミナル) ウインドウで、 Transfer and Receive File (ファイルの転送および受信) を選択します。
  9. HyperTerminal (ハイパーターミナル) ウインドウを使って、更にファイルを追加する場合は、手順 6 と 7 を繰り返します。 手順 9 に進みます。
  10. ダンプファイルを Dell に送って解析させたい場合には、Dell に連絡を取ってください。 詳しくは、ヘルプの使い方 のセクションを参照してください。

起動モード コマンド

diagBoot

このコマンドは、SNC を通常モードから特殊な診断モードに移行するために使われ、以下の処理を行います。

  • /nvfs/mt ディレクトリが存在することを確認します。
  • 既存のブート行を SNC の /nvfs/MT ディレクトリにある、あるファイルにコピーします。
  • SNC に対して、/ffs/MT/diagnstk.rc という特殊な診断起動スクリプト を使って起動することを指示する、新しいブート行をインストールします。
  • 固定マップファイル config/device.map の名前を config/device.bak に変更します (再起動後、新しいファイルが生成されます)
  • 変更を反映させるために、再起動コマンドを実行します。

normalBoot

normalBoot コマンドは、SNC を特殊な診断モードから通常モードに移行するためにだけ使われ、以下の処理を行います。

  • diagBoot によってコピーされたブート行を復元します。
  • 新しい固定デバイスマップを消去し、SNC の再起動時に元のマップファイルが使われるように、 config/device.map の名前を元に戻します。
  • SNC を再起動します。

診断コマンド

このセクションでは、SNC を診断モードで起動した場合に使うことのできるコマンドについて解説します。

  • これらのコマンドが使えるのは、診断モードでだけです。 イーサネット、FC、および、SCSI インターフェイスをテストするには、showBox コマンド、および、コマンド名が Test で終わる 3 つのコマンドを使うことが必要です。
  • また、これらのインターフェイスのループバック テストを行うには、それぞれ、イーサネット ループバック プラグ、ファイバチャネル ループバック プラグ、および、 SCSI ケーブルが必要です。
注意: 診断の際には、SNC から、SCSI、および、ファイバチャネル ケーブルをすべて取り外す必要があります。 ケーブルの取り外しを行わないと、接続中のディスクドライブやテープドライブのデータが破損してしまいます。

elTest

elTest というのは、イーサネットのループバック テストを行うコマンドです。 このコマンドを使用するには、SNC を診断モードにして、イーサネット ポートにループバック プラグを取り付る必要があります。

diagmode > elTest
=== Testing Ethernet ===
Init. complete.
Ethernet OK
value = 0= 0x0

このテストでは、一通りのループバックテストを行います。 ループバックテストでは、テストデータを転送し、エラーが発生しないか確認します。 テストに成功すると、「Ethernet OK」が表示されます。

エラーが検出されると、以下のように、テストに失敗した回数が表示されます。 もし、テストに失敗した場合には、この手順を参照している MAP に戻ってください。

=== Testing Ethernet ===
Init complete.
Ethernet timeout error
Ethernet timeout error
Ethernet timeout error
Ethernet timeout error
Ethernet timeout error
Ethernet timeout error
Ethernet test reported 6 errors out of 12 iterations
value = 6= 0x6

fcSlotTest [x]

このコマンドを使用するには、SNC を診断モードにして、GBIC にループバック プラグを取り付る必要があります。

fcSlotTest コマンドは、ファイバチャネル スロットの信頼性テストを行います。 x のところには、テストしたいファイバチャネル スロットの番号を入れます。 このコマンドは、スロットのテストにも、ケーブルのテストにも使えます。

下の例は、ファイバチャネル スロット 1 をテストした際の表示を示しています。

diagmode > fcSlotTest 1
FC 1 [##########] Iterations 51 Errors 0 - PASSED
FC Port 1 returns PASSED
value = 0 = 0x0

次は、ファイバチャネル スロット 1 のテストに失敗した例です。

diagmode > fcSlotTest 1
FC 1 [##########] Iterations 7799 Errors 7799 - FAILED
FC Port 1 returns FAILED
value = -1 = 0xffffffff = pNullDmaDesc + 0xfe4ea9f7

注: ファイバチャネルの「リンク」 LED が点灯しない場合は、テストに失敗しています。

scsiChannelTest (x,y)

このコマンドを使用するには、SNC を診断モードにして、2つの SCSI チャネルの間を SCSI ケーブルで接続しておく必要があります。

scsiChannelTest コマンドは、SCSI チャネルを 2 つ一組にして信頼性テストを行います。 x、y のところには、テストしたい SCSI チャネル番号を入れます。 括弧はあってもなくてもかまいません。 このコマンドは、SCSI インターフェイスのテストにも、SCSI ケーブルのテストにも使えます。

下の例は、SCSI チャネル 1 および 2 をテストした際の表示を示したものです。

diagmode > scsiChannelTest (1,2)
SCSI-1 -> SCSI-2 [##########] 10 iterations PASSED
SCSI-2 -> SCSI-1 [##########] 10 iterations PASSED
value = 0 = 0x0

また、次の出力例は、SCSI ポートのテストに失敗した際のものです。 もし、テストに失敗した場合には、この手順を参照している MAP に戻ってください。

SCSI テストに失敗した例 (ケーブルが差し込まれていなかった):

diagmode > scsiChannel Test (1,2)
SCSI Initiator Error(s) - STO iUnk
SCSI Initiator Error(s) - STO iUnk
SCSI-1 -> SCSI-2 [SCSI Initiator Error(s) - STO iUnk
  ERROR, i = 1 ] 1 iterations FAILURE
SCSI-2 -> SCSI-1 [SCSI Initiator Error(s) - STO iUnk
  ERROR, i = 1 ] 1 iterations FAILURE
value = -1 = 0xffffffff = pNullDmaDesc = 0xfe4ea9f7

showBox

showBox コマンドは、文字を使ってライブラリの背面図を描くことにより、SNC に存在するコンポーネント表示します。 同時に、このコマンドは、各スロットに必要なケーブルの一覧も表示します。

図 1. showBox

supportDump

supportDump コマンドは、さまざまなサービスポート コマンドの結果を、指定した順序でかつ標準的な形式で出力します。 このコマンドの結果は、トラブルシューティングに使います。 supportDump によって呼び出されるコマンドは、以下のとおりです。

envShow
version
showBox
sysVpdShowAll
sysConfigShow
licenseShow
vpsShow
targets
scsiShow
fcShow
fcShowDevs
mapShowDevs
mapShowDatabase
showScsiAssign
fctShowChan 1
fctShowChan 2
cleShowAll
loggerDumpCurrent
envMonShow
dmva
reserveShow


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