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POST のエラーコード: Dell PowerVault 136T SNC ユーザガイド

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POST のエラーコード: Dell™ PowerVault™ 136T SNC ユーザガイド

起動時の POST動作

POST のサービスメニュー

エラー表示


電源投入時の自己診断テスト (POST) には、プロセッサの SDRAM の整合性を検証する役割があります。 SDRAM のテストが終わると、POST は、デフォルトの起動 ROM イメージ、もしくは、代替起動 ROM イメージに制御を渡そうとします。 また、POST の間に、サービスポートからバイナリ イメージをダウンロードして、フラッシュメモリに書き込むことも可能です。 これにより、フラッシュメモリにエラーが発生した場合にも、POST から最低限の緊急復旧処置を行うことが可能になります。


起動時の POST 動作

ROM 上での初期化

電源投入

電源を投入すると、ERR LED が点灯します (図 1)。 この時点で、SDRAM コントローラを含むプロセッサ内部のレジスタやサブシステムが、postInit コードにより初期化されます。 ちなみに、POST の第一段階では、プロセッサ内部の RAM をスタックとして使います。 次に、SDRAM のメモリテストを行うため、Ipostmain ルーチンに制御が渡されます。

図 1. ROM 上での初期化

第一段階の POST

プログラマブル ロジック デバイスおよびサービスポートの初期化

IpostMain の処理は、サービスポート、および、システムのプログラマブル ロジック デバイス (PLD) の初期化から始まります。 この初期化に成功すると、 ERR LED は消灯し、RDY LED が点灯します (図 2)。

図 2. 第一段階の POST

 

このとき、POST は、次のように、サービスポートにファームウェアのバージョンを表示します。

== POST Version nnn ==

簡易アクセステスト

簡易アクセステストでは、プロセッサが、SDRAM に対して基本的な書き込みや読み取りができるかどうかを確認します。 このテストが行われると、FC 1 LED が点滅します (図 3)。

図 3. 簡易アクセス

ビット テスト

このテストは、SDRAM の各バンクのベース全体を、ビット 1、ビット 0 の順でチェックします。 このテストが行われている間は、FC 2 LED が点滅します (図 4)。

図 4 ビット テスト

メモリ サイズ

このテストは、SDRAM のサイズが、本製品の仕様で規定されている最小・最大サイズに適合しているかどうかを確認します。 このテストが行われると、 FC 2 LED が点滅します (図 5)。

図 5 メモリ サイズ

パターン テスト

このテストでは、SDRAM の記憶域に対して、一連の診断パターンの書き込みと読み取りを行います。 このテストが行われている間は、SCSI 2 LED が繰り返し点滅します (図 6)。 このテストは、完了するまでに数秒間かかることがあります。

図 6. パターン テスト

アドレス テスト

このテストでは、SDRAM の不良アドレス ラインをチェックするために、メモリのアドレス タグへの書き込みと読み取りを行います。 このテストが行われると、SCSI 3 LED が点滅します (図 7)。 ここまでのテストが終わると、POST は、自分自身を SDRAM に再配置し、スタックもプロセッサ内部の RAM から SDRAM へと移動します。そして、SDRAM 上での第二段階の POST に制御を渡します。

図 7. アドレス テスト

第二段階の POST

この段階で、POST は、中間的なローダである「起動 ROM」を特定し、実行しようとします。 ここで、割り込みボタン <Ctrl><P> を押すと、POST はサービス メニューに入ります。 サービス メニューの詳細については POST のサービス メニュー を参照してください。

起動 ROM の特定と実行

POST は、フラッシュ メモリ中の一次起動 ROM のあるべき場所に、有効な起動 ROM が存在するかどうかを調べます。 この起動 ROM が有効であると認めらると、POST は起動 ROM に制御を渡します。 この起動 ROM イメージが無効であると見なされた場合には、POST は、二次起動 ROM のあるべき場所で、再び起動 ROM のチェックを行います。 このテストが行われると、SCSI 4 LED が点滅します。 (図 8)。

図 8 特定と実行

起動 ROM の実行

POST によって起動 ROM イメージが実行されると、次のような行が表示されます。

Bootrom (*FFF00100)(2)

最初の括弧内の数値は、起動 ROM の起動コードのアドレスです。 2番目の括弧内の数値は、オペレーティング システムに対して、ウォーム ブートとコールド ブートのどちらで起動したのかを示すフラグです。 PLD の再設定が済むと、起動 ROM コードは ERR LED を点灯します (図 9)。

図 9 起動 ROM の実行


POST のサービスメニュー

POST のサービスメニューは、RST ボタンと PWR LED の間にある、ラベルのついていないボタンを、細長い道具 (引き伸ばしたクリップなど) によって押すことによって有効になります。

図 10 NMI 1

このボタンは、メモリのテスト中ならば、好きなときに押すことができます。

図 11 NMI 2

メモリ テストが完了すると、POST は次のメッセージを表示します。

== POST Version nnn ==

 == POST MENU ==

A - Cold boot from [A]lternate bootrom
B - Cold [B]oot from primary bootrom
R - [R]eceive new boot image from serial port
V - full [V]ersion information

A - 代替起動 ROM からのコールド ブート

このオプションを選択すると、POST は、アドレス 0xFFE00100 にある代替起動 ROM イメージに制御を渡し、それをコールド ブートとして実行します。

注: 代替起動 ROM から起動を行うよう、サービス担当者から指示されたのでない限り、オプション B - 一次起動 ROM からのコールドブート で起動してください。

B - 一次起動 ROM からのコールド ブート

このオプションを選択すると、POST は、アドレス 0xFFF00100 にある一次 (デフォルト) 起動 ROM イメージに制御を渡し、これをコールド ブートとして実行します。 新しい起動 ROM イメージをロードした後は、このオプションを選択して SNC を起動してください。

R - シリアルポートからの新規起動イメージの受信

このオプションを選択すると、サービスポートから POST に、バイナリ起動 ROM イメージ ファイルだけを転送するための、ZMODEM 転送エンジンが起動されます。 この転送エンジンでは、これ以外のバイナリ イメージ ファイルを受信することはできません。 転送に成功したイメージは、POST によってフラッシュ メモリ デバイスに書き込まれます。 ファイルの転送待ち状態になると、POST は、次のメッセージを表示します。

**B000000023be50

この表示が出たら、ZMOEDM プロトコルを使って、起動 ROM ファイルを POST に転送する用意はできています。 転送方法の詳細については、端末エミュレータのマニュアルを参照してください。 ファイルの転送が終わると、次のメッセージが表示されます。

File transfer and update PASSED
ZMODEM Messages:
Writing to flash:MMMMMMMM-NNNN


この MMMMMMMMは、FLASH メモリ中の書き込み先アドレスで、 NNNN は、起動イメージのサイズです。 ここまできたら、オプション B - 一次起動 ROM からのコールド ブート を選択します。

もし、転送中にエラーが発生した場合には、POST は次の行と一緒に該当するメッセージを表示します。

File transfer and update FAILED

V- 詳細なバージョン情報

このオプションを選択すると、POST のバージョン番号、ビルド日付、ビルドに使用したマシーン、および、ビルド担当者が表示されます。 この表示は、たとえば以下のようになります。

POST version 0402.02 Built Apr 4 2001, 15:24:06 on TANGLEFOOT by jimu


エラー表示

POST は、テストに失敗すると、失敗したテストに割り当てられた LED のすべてと、ERR LED とを点滅します。 LED の割り当てについては、通常の POST 手順の割り当てを参照してください。 また、サービス ポートにエラー メッセージが表示されることもあります。  


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