DPEの設置:Dell PowerVault; 650F Rackmount Storage Systems インストールとメンテナンスガイド
目次
DPEの設置:Dell™ PowerVault™ 650F Rackmount
Storage Systems インストールとメンテナンスガイド
設置要件・サイトの要件・電力・冷却・ケーブルの要件・アドレスに関する要件・Fibre Channel の中継ループのアドレスID (FC-ALのアドレスID)・エンクロージャアドレス(EA) ・DPEのラックへの設置・DPEの起動と初期化・ディスクモジュールをグループにバインド
DPEの設置要件とその手順を説明します。 主な内容は次のとおりです。
- 設置要件
- DPEのラックへの設置
- DPEの起動と初期化
- ディスクモジュールのグループ設定
設置要件
ここでは、設置場所、ケーブル、アドレスに関する要件を説明します。
サイトの要件
DPEが正しく動作するには、設置場所が特定の環境
仕様に準拠している必要があります。 詳しくは、 付録Aを参照してください。
電力
DPEに必要な電力は、エンクロージャのラベルに記載されている電力等級を基準として決定されます。 この等級は、完全に負荷がかかったエンクロージャに必要な最大電力を示しています。 内部調節された電力を提供するため、DPEの入力電流、電力(VA)、散逸などの値は、電源と冷却システムの最大容量を基準に決定されます。 ディスクドライブの数とメーカにより、これらの値は小さくなります。 これらの値は、DPE内の1つの電源装置の電源コードの値、またはDPE内の2つの電源装置の電源コードにより共有される合計値を示していますが、各電源コードと電源の値は電流分割比率で除算して求められます。 これら2つの電源装置の1つが故障すると、残りの電源装置と電源コードによって完全な負荷がサポートされます。 交流電力の配電の場合は、ラックマウント用のラックを使用する必要があり、相互に接続するDPEとDAEの数によってこれらの値に対応できる主分岐の交流配電が必要となります。
冷却
周囲温度の詳細は、前部ドアのはめ込み部分で測定されます。 指定された周囲温度範囲を維持するには、設置場所において、適当なサイズの空調設備が適当な場所に置かれている必要があります。 また、空調設備は、DPEとそれに接続されている全DAEの必要とするBTUに対応できる必要があります。
ケーブルの要件
SPとサーバアダプタまたはハブの間のFC-AL接続には、光ケーブルか銅製ケーブルが使えます。 光ケーブルの場合、接地が絶縁され電磁干渉(EMI)が削減されるため、できる限り光ケーブルを使用してください。 銅製ケーブルを使う場合は、相互に接続されるデバイスには、共通グラウンドの配電用グリッドを使用することをお勧めします。
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注記:DPEとDAEの接続には、銅製ケーブルを使用してください(光ケーブルは使用できません)。 |
光ケーブルの場合は、SPにはメディアインタフェースアダプタ(MIA)をサポートするDB-9ケーブルコネクタが付いています。 MIAのサイズは約1×2インチです。 MIAの一端はSPのDB-9コネクタに直接接続され、もう一端は光ケーブルに接続されます。
使用する銅製ケーブルは、1-Gbaud FC-ALループの適切な規格に一致するB-9コネクタ付きの完全に遮蔽された双軸の完全2重ケーブルを使用する必要があります。 長さが10メートルを越えるケーブルは等化する必要がありますが、10メートル以下のケーブルには等化は不要です。
DPEとDAEの相互接続では、LCCの一貫性を維持する必要があります。 つまり、FCループの1つがDPEのSP A(内部でLCC Aに接続)とそれぞれのDAEのLCC Aに接続する必要があります。もう1つのFCループはDPEのSP B(内部でLCC Bに接続)に接続する必要があります。
未使用の(ぶら下がっている)ケーブルをSPポートに接続したままにしないでください。ループに過剰な雑音が生じる場合があります。
アドレスに関する要件
DPEには2つのアドレスがあります。 1つは Fibre Channel の中継ループのアドレスID(FC-ALのアドレスID)で、もう1つはエンクロージャのアドレスです。
Fibre Channel の中継ループのアドレスID (FC-ALのアドレスID)
Fibre Channel のフロントエンドループ上の各ノード(SPなど)には、固有の Fibre Channel の中継ループのアドレスID(FC-ALのアドレスID)が必要です。 FC-ALプロトコルが、FC-ALのアドレスIDを8ビットの中継ループの物理的アドレス(ALPA)に変換します。 この章の後で説明するように、SP FC-ALのアドレスIDの設定には、スイッチを使います。
エンクロージャアドレス(EA)
バックエンドループ上のDPEとDAEはそれぞれ固有のエンクロージャアドレス(EA)を持ち、これによってエンクロージャが識別され、ディスクモジュールアドレスが決定されます。 DPEのEAは固定値(0)を持ち、これは変更できません。 DAEをDPEにケーブルで接続する場合は、最も近くにあるDAEのEAを1に、その次に近いDAEを2というように順番に設定するようにしてください。 エンクロージャアドレスは、前部ドアの後ろ側にあるライトに表示されます。
DPEのラックへの設置
DPEを設置するラックは完全なアースが必要なため、確実に接地します。 また、ラックには固有のスイッチ式の配電機能も必要です。 設置するDPEに電源装置が2つある場合は、各面にそれぞれ配電ユニットのあるラックを使うことをお勧めします。
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警告:DPEは重いので、設置は2人で行ってください。 怪我や装置の損傷を防ぐため、DPEを1人で持ち上げたり、ラックに設置したりしないように注意してください。 |
ラックの下半分が空の状態で上半分にDPEを設置したり取り外したりする場合は、ラック転倒防止デバイスを使用してください。
ラックの縦のチャネルに接続されているL型のマウント用の2つのレールに、それぞれのDPEを設置します。 ラック付属の設置の説明書には、ラックの設置方法、ラックにレールを設置する方法、レールにDPEを設置する方法が説明されています。 ここでは、DAEをラックに設置した後の設定と接続方法について説明します。
DPEを設定して接続するには
- DPEの前部ドアが開いている場合は、次に示すように閉じます。
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注記:EMIに準拠するため、ドアは閉じてください。 DPEを修理する場合にのみ、ドアを開きます。 |

- ドアを持ち上げて所定の位置に固定します。
- 必要に応じて次の方法でドアをロックします。
- ドアのラッチに鍵を差し込みます。
- 鍵を左に180゜回転します。
- 必要に応じて、鍵をはずします。
図 1. DPEの前部ドアを閉じてロックする方法
- FC-AL IDスイッチを使って、各SPに Fibre Channel の中継ループのアドレスID (FC-ALのアドレスID)を設定します。
Fibre Channel のフロントエンドループ上の各ノード(SPなど)には、固有のFC-ALアドレスIDが必要です。FC-ALプロトコルが、FC-ALのアドレスIDを8ビットの中継ループの物理的アドレス(ALPA)に変換します。
FC-ALアドレスIDの有効値は、10進数で0から125の範囲で、これは16進数で0から7Dの値になります。 次に、スイッチの図とスイッチを使ってID番号を選択する方法を示します。

図 2. SPのFC-ALアドレスIDスイッチ(SP後部)
表 1. FC-ALアドレスID
| アドレスID |
左スイッチの設定値 |
右スイッチの設定値 |
| 0 |
0 |
0 |
1
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15 |
0
.
.
.
0 |
1
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.
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F |
16
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31 |
1
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.
.
1 |
0
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.
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F |
32
.
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125 |
2
.
.
.
7 |
0
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.
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D |
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注記:各SPのFC-ALアドレスIDは、FC-ALループ上で一意である必要があります。 2つのFC-ALループがある場合は、各SPに対し両方のループ上で一意のFC-ALアドレスIDを使うようにしてください。 |
- 次のように、ドライブファンパックを取り外します。

- ドライブファンパックのラッチをつかみます。
- ラッチを引き寄せるように握り、パックをエンクロージャから引き出します。
図 3. ドライブファンパックを取り外す方法
- 次に示すように、ラックの後部からAC電源コードを各電源装置に差し込み、電源を入れます。

電源装置ごとに次の操作を行います、
- ACコードの直角プラグを電源装置のACインレットに差し込みます。
- コードを電源装置に沿ってエンクロージャの横に配置します
注意:コードをドライブファンパックの場所に入れないようにします。
- コードをU型に曲げてチャネルに入れ、ケーブルの橋がエンクロージャの後部のチャネルから出るようにします。
- コードの端をラックの電源アウトレットに差し込みます。
- 電源スイッチをオン(1)の位置に設定します。
図 4. ACコードの電源装置への差込み方法と電源スイッチの入れ方
- DPEの後部にドライブファンパックを取り付けます。

- ドライブファンモジュールのラッチをつかみます。
- ラッチを引き寄せるように握り、モジュールをエンクロージャに挿入しして所定の位置に固定します。
図 5. ドライブファンモジュールの設置
- サーバファイバチャネルアダプタまたは外部ハブからSP AとSP Bポートの両方またはどちらか一方に、ファイバチャネルケーブルを接続します。 SPの後部パネルの接続と、銅製および光ケーブルの接続について、次に示します。
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注記:ケーブルを差し込む用意ができてから、光ケーブルのカバーを外すようにします。 ほこりなどの異物が入り込んで接続に支障をきたすことがないように、このカバーによってケーブルとコネクタが保護されています。 未使用の(ぶら下がっている)ケーブルをSPポートに接続したままにしないでください。ループに過剰な雑音が生じる場合があります。 |

図 6. DPE後部パネル

- 銅製ケーブルをSPポートコネクタ(AまたはB)に差し込みます。
- ケーブルのコネクタの2つのねじを締めます。
図 7. 銅製ケーブルを使ったDPEのサーバまたは外部ハブへの接続

- MIAをSPポートコネクタ(AまたはB)に差し込みます。
- マイナスのねじ回しを使い、MIAの2つのねじを締めます。
- 光ケーブルのカバーを外し、ケーブルをMIAに差し込みます。
図 8. 光ケーブルを使ったDPEのサーバまたは外部ハブへの接続
- このDPEを拡張する場合は、次に示すように、LCC EXPコネクタを対応するDAEのPRI(主)コネクタに接続します。

図 9. DPEのDAEへの接続
- DPEにもう1つのSP、LCC、DAEがある場合は、DPEの2つめのLCCとDAEの2つめのLCCを同じように接続します。
- 補助のDAEを接続するには、DAEのLCC EXPコネクタと2つめのDAEのPRI(主)コネクタを銅製ケーブルで接続します。(Dell®, PowerVault®, 630F and 250F Rackmount Storage Systems Installation and Service Guide, P/N 4867Cを参照)このDAEと2つめのDAEにもう1つのLCCがある場合は、そのLCCに対し、このステップを繰返します。
- DPEと各DAEにおける全スロットにCRUか埋め込みモジュールが入っていることを確認します。 DPEには少なくとも2つのディスクモジュールが必要です。 これらは、スロット0と1に入れるようにしてください。
- ラックで、主な回路遮断器のスイッチをオンに設定します。
DPEの起動と初期化
DPEの電源スイッチは電源装置に付いていますが、これらは通常ドライブファンパックで覆われ、DPEは常にアクティブになります。
AC電力が最初にDPEにかかると、ディスクドライブがその仕様に応じて起動し、指定されたシーケンスでスピンアップします。 スロットのスピンアップの遅延は、12秒の倍数です。 最大遅延は84秒です。 DPEの起動中にドライブを挿入する場合も、同じ遅延が使われます。
LCC CRUモニタがリセットされ、その制御機能が開始します。 ポートバイパス回路は、その関連デバイスに指示される状態になります。 SPがそれ以外のコマンドを送信するまでは、CRUモニタはこのローカルモードで起動を続けます。
各SPはFC-ALループ上のターゲットです。 SPは、起動時またはリセット時にのみ、そのフロントエンドのFC-AL IDを読み込みます。 これによって、電源がオンの状態でアドレス(前述)を変更しても有効にならないため、DPEのインストール時に電源が切れた状態でアドレスを設定してください。 変更を有効にするには、DPEをリセットするか、手動でDPEの電源をいったん切ってから入れるようにします。
ディスクモジュールをグループにバインド
DPE とDAEの接続が完了したら、ディスクモジュールをグループにバインドし、記憶制御システムキャッシュを設定できます。 ディスクモジュールをバインドしてキャッシュを設定するには、Dell OpenManage Data SupervisorまたはDell OpenManage Data Administratorを使用します。
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